外壁塗装・DIYや塗料など住まいの情報を配信してまいります。

420d42fde4247c4ab0c1bb6f83b88ad2_s

家の構造部分がいつも湿気ていたり、水分が原因で木部が腐食してしまったりして工事しなければいけなくなったという経験をした方もおられるようです。

外壁にヒビが入っているわけでも、屋根から雨漏りしているわけでもないのに、どうしてこんなことになるのでしょうか?

どんなメカニズムで起きているのかも含めて、今回は外壁の通気について取り上げますので参考にしてください!

壁の中には湿気が溜まりやすい!?

構造内に水分が溜まるのは、外からの影響だけではなく、室内からの影響も受けていることをご存知でしょうか?

壁内の空気の流れが湿気の原因

まず、外から水分が浸入してくるルートについて考えてみましょう。

原因となるのは、外壁材のひび割れや雨漏りだけではありません。

外壁材には材料の繋ぎ目であるジョイント部分等に微細な隙間があります。

また、人工的に作られたものも含め、外壁材となる材料そのものはわずかに呼吸しているので、材料そのものからも微量ながら湿気は侵入してきます。

では次に内部からのルートはどうでしょうか?室内で生じた水蒸気や湿気も同じく仕上げ材や隙間、床下から壁内に侵入してしまいます。

そして、壁内の温度が室内より下がってくると結露がおこります。

水分が入る隙間はあっても発生した水蒸気の逃げ場はないため、常に壁内や天井裏に水分が溜まり構造部の腐食に繋がってしまうのです。

外壁通気工法って?

壁内に溜まってしまう水蒸気の逃げ場がないために、構造部分の腐食が起きてしまうメカニズムをお分かりいただけたでしょうか?

そこで生み出されたのが外壁通気工法です。壁内部の湿気を外に放出し、内部を乾燥させ建物の耐久性を高めるために開発されました。

主に直張りされていたサイディングを使用する場合に特に使われる工法で、透湿防水シートで壁を覆い、外壁材との間に外気が流れる通路を作ることによって、壁内の湿気シートと通路を通って外に放出することが出来ます。

もう少し詳しく見てみましょう。

通気の考え方

基本的な点としておさえておくべきなのが、木材は水分に弱いため、乾燥した状態を保つことによって建物を長く保たせることが出来るという点です。

乾燥した状態をつくるために通気を行う必要があるということですね。

それに加えて、壁内部に水分をまねくのは、外側からだけでなく、室内からも入ってきているということを忘れないようにしなければいけません。

どんなに外側を守っても、構造上内側から湿気が発生してしまうのです。そのうえ壁内で発生した水分は外に放出させながらも、雨など壁の外からの水分は入れないようにした通気を行う必要があります。

考え方は分かりますが、実際の工法となるとなんだか難しそうですよね・・・。でも意外と単純な構造なんです。

外壁通気工法のしくみ

5a9105128f51278c510c51a0e9544ea2

外壁通気工法といえば、ただ通気用の胴縁や換気口をつける業者もいるようですが、仕組みを理解していなければ、空気の流れを確保できずに通気できないままになってしまいます。外壁通気工法にはいくつかの組み合わせや材料がありますが、以下のポイントをおさえて施工する必要があります。

空気の入口と出口を確保する

空気の流れを作るためには、空気が入る入口だけでなく、出口もなければいけません。

入口となる部分は土台水切りや換気専用水切りと言われサイディングの最も下面に隙間があけられます。

そして、出口はサイディングの最も上面に作られますが、一般的に多いのは軒裏などに換気口を設けて入口から入った空気が流れ放出されるようにしています。

通路が妨げられていないかを確認する!

入口と出口が確保されていて、一見流れがあるように見えても、壁内部で妨げられている場合もあるので注意が必要です。

例えば、軒裏換気口の手前に天井下地材を設置してしまい出口寸前で遮断されていることもあるようです。

また、サイディングの場合は貼り方や窓の周りにも注意が必要です。

サイディングを貼る際には胴縁を打ち付けますが、縦張りサイディングの場合は窓回りの胴縁と縦に走る胴縁を離して打たなければ窓部分の空気の通路が遮断されてしまいます。

横張りサイディングの場合であれば、横に張る胴縁を180cm間隔程度に30mm程あけなければ通路を確保することが出来ません。

壁内の見えない部分なので完成しえしまうと分からなくなりますが、施工前に業者に説明してもらうなどして、適正に施工されているか確認しておいた方が良いかもしれません。

まとめ

木構造内部を腐食させかねない壁内の湿気を防ぐために、サイディング壁を中心に空気の流れを内部で作る外壁通気工法が採用されています。

空気の流れを作ることで壁内の乾燥を保ち建物を長く守ることが出来ます。サイディング壁の場合は、通気工法を採用しないと瑕疵担保保険に入れないこともあり、現在はほとんどの建物で通気工法が採用されていますが、法律で設置を定められているものではありません。

建物の構造や立地環境によっては、通気工法を採用していなくても、何の問題もない場合もあります。

それでも、木造で建物を長くもたせたいと思うのであれば、外壁通気工法の導入を考えてみるのも良いかもしれません。

導入する際には、適正なものにするためにも業者に説明を受け図面等で確認しながら工事をすすめていくことをおススメ致します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。