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デザインが豊富という理由からサイディングが人気を集めていますが、日本で古くから使われている外壁材、モルタルもデザイン性が豊富なのをご存知でしょうか?

外壁の風合いやデザインにこだわって、あえてモルタル仕上げを選ぶ方も未だに沢山おられます。

そこで今回はモルタルが生み出すデザイン性に富んだ仕上げにはどのようなものがあるかをご紹介したいと思います。

 

 

モルタルとは?

モルタルとは、セメント・砂・水を練り混ぜた一般的にセメントモルタルのことを指しています。

セメントの代わりに石灰を加えると石灰モルタル、アスファルトを加えたアスファルトモルタル、他にも樹脂モルタルがあります。

一般的にモルタルと通称して言われるセメントモルタルは、建造物の壁や床に、またコンクリートの表面仕上げやブロック等の接合などに使用されます。

外壁の仕上げ材として使う場合は、仕上げの方法がいくつかあり、それによって表面の仕上がり方も変わります。

 

モルタル仕上げの出来栄えは職人の腕次第!?

工場で生産され安定した品質で出来たサイディングボードは、それを外壁に貼っていくだけなので、それほど職人の技術によって仕上がりに違いが出る事はありません。

しかしモルタル仕上げの場合は、出来栄えが職人の腕にかかっているようなところがあります。

というのも、モルタル仕上げは、ただ塗付けただけ、吹き付けただけでは同じような雰囲気に仕上がってしまうため、古くから職人の手によってひとつひとつ模様が施されてきました。

その技術は今でも左官屋さんの中で受け継がれ、熟練した職人によって様々な模様によって仕上げられます。

職人の腕の見せ所とも言える仕上げ方には、以下のような種類があります。

道具で変わる仕上げの違い

仕上げの違いを出すもののひとつとして、使う道具による違いというものがあります。

吹き付け仕上げ

スプレーガン(カップガン)を用いて塗材を噴射し壁に吹き付けることから、「吹き付け仕上げ」と呼ばれています。

広範囲の噴射させることができるため、均一に塗れるうえに、ローラー仕上げとくらべ施工スピードが速いとうメリットの反面、周辺の養生部分に飛び散りやすく、ムダになってしまう塗材が出たり、狭い場所では施工しにくかったりというデメリットがあります。

左官仕上げ

この工法こそ、職人の腕やセンスが試されるともいえる仕上げ方法です。

職人の手によって、何種類ものコテを使い分け、様々なテクスチャーを作り仕上げていきます。

コテの種類や使い方によって、和風にも洋風にも対応する外壁に仕上げることが出来ます。

左官仕上げとして有名なものに、筋をつけてざらざらとした質感を出した「刷毛引き仕上げ」や、さざ波が流れるような「木鏝仕上げ」という方法があります。

熟練した職人になると仕上げの種類が豊富なだけでなく、仕上がりも美しく経験の少ない職人と大きな違いがでてきます。

ローラー仕上げ

ローラーを使って手塗りによって仕上げる方法です。

吹き付け仕上げと違って、塗料の飛散が無いため、無駄が少なく、狭い部分や高所での施工も安心して行えます。

また吹き付けのように仕上げの模様は少ないものの、パターン模様がローラーについているものがあるため、ローラーの種類のよって簡単に壁面にその模様で塗ることができるパターンローラー仕上げが出来ます。

材料や工程で変わる仕上げの違い

仕上がりに違いが出るのは、使う道具の違いだけではありません。材料や工程によっても変わります。

スタッコ仕上げ

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元々スタッコとして知られていたのは、屋外用の化粧漆喰のことで、消石灰に大理石粉や粘土粉を混ぜたものが用いられていました。

しかし、今ではセメントモルタルを吹き付けた仕上げがスタッコと呼ばれるようになっています。

吹き付けのみで仕上げる方法を「スタッコ吹き放し仕上げ」と言い、モルタルを吹き付けた後、モルタルが柔らかいうちに表面をローラーで押さえ、凸凹模様を付ける方法を「スタッコ凸部処理仕上げ」と言います。

リシン仕上げに比べ、厚みが出るためより立体的で重厚感のある仕上がりになります。

リシン仕上げ

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塗料に骨材と言われる細かな砂利や砂を混ぜてスプレーガンで壁に吹き付ける工法です。

安価に施工が出来、最も古くから用いられているモルタル仕上げの工法です。

ざらつき、凹凸のある仕上がりになり、骨材が大きければ粗い模様に、小さければ細やかな模様にもなるので骨材のサイズによっても変化を出せます。

非常に細かい微粒子を混ぜた吹き付けのことを「じゅらく仕上げ」とも呼びます。

また、リシン材を塗った外壁の表面をワイヤブラシや剣山のようなもので職人があえて粗く搔き落とす「リシン掻き落とし仕上げ」というものもあり、凹凸のあるリシン仕上げが、さらにきめ細やかな仕上がりに演出できます。

吹き付けタイル仕上げ

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一般的にタイルと呼ばれる磁器製のものではなく、ここでいうタイルとはボンタイルと呼ばれる吹き付けによる独特の模様のことを指しています。

珪砂や寒水石、軽量骨材と合成樹脂などの結合材が主原料です。

模様は凹凸しているにもかかわらず、表面は陶磁器のようにつるつるな仕上がりが特徴で施工しやすい工法です。

吹き付けただけの場合は、「吹き付け中粒仕上げ」と言い、生乾きの時にローラーによって、さらに上から押さえて凸部を減らしたものを「押さえ仕上げ」「凸部処理仕上げ」と言います。

ジョリパットというモルタル材仕上げ

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商品名が仕上げ方法のひとつとして知られているものもあります。

それは、アイカ工業(株)の商標でジョリパットという商品です。

ジョリパットはコテ、吹き付け、ローラーのいずれでも施工できるモルタル塗材で、180以上のカラーと100以上の意匠(デザイン)」という豊富なバリエーションがあります。

そのため、デザイン性が高い建物の外壁やエクステリア、内壁にも用いられるモルタル材です。

まとめ

モルタル材というひとつの外壁材でも、仕上げ方法によって外壁の印象はガラリと変わります。

現在では主流となっているサイディングはデザインの豊富さで人気を集めてはいますが、あくまでもそのデザインは規格化されているものです。

しかし、モルタル仕上げは職人の腕次第で仕上がりに大きく違いが出てきます。

また、道具や工程、材料によっても違いが出るため、組み合わせ次第で何百通りものデザインを作り出すことができ、本当の意味でデザインや風合いを楽しめる外壁材といえるかもしれません。

デザインにこだわって熟練した職人さんに仕上げを頼むのもよいかもしれませんね。

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